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活動家に求められるのはアジテーター(扇動者)としての資質である

  • 執筆者の写真: cordial8317
    cordial8317
  • 2024年7月28日
  • 読了時間: 5分

毎日の様に備忘録と暇潰しを兼ねて、徒然なるまゞにSNSやブログでアレコレと綴っている。政治思想や時局への獅子吼もあれば、地元の企業や経営者のスキャンダルもあれば、趣味や酒や食べ歩き、処世術や自戒を込めた記事だったりと色々。


 意見の隔絶した人との討論くらい無意味なものはない。思想的な意見なら意見の違いは分かるが、主張が正しいものだという主観が入ると翻意させるのは至難の業だ。それなのに、あ~だこ~だと真剣に論争してる様子は実に滑稽でもある。


 珍左翼らや似非平和主義者、或るいは幼稚な反原発派などに共通するのは、自分達こそ正義と思い込み過ぎて言葉が通じないことが実に多い。論争に行き詰まると文章の一部や言葉を論い、己の偏狭な視野で断定して、人格まで否定される。


 直接会って話すれば互いの人となりも言わんとすることも、その人の表情などで理解も出来るというものだが、取り繕った上辺の文章だけで伝えるのは至難の業。 


 相手側の理論的な間違いを文章で指摘したところで、相手側が此方に「敬」を抱くことがなければ、喩えそれが正論であり、また相手を慮っての意見と雖も相手に通ずることはな。相手が左翼となると尚更だが、ネット右翼も似た様なもの(笑)


 それだけ固定観念や先入観に囚われてる輩の屁理屈というものは実に厄介なものである。左翼は確信犯だから間違いを指摘されても翻意することはないが、無自覚左翼という戦後民主主義者には聞く耳を持たず、屁理屈を垂れる輩が実に多い。


「人間というものは知性に根拠を持たず、大抵は無意識に、唯感情によってのみ支えられた先入観に囚われていることが稀ではない。こういった本能的な嫌悪、感情的な憎悪、決めつけられた拒否という様な柵を乗り越えることは、欠点のある、或いは誤った学説を正しく直すことよりも千倍も困難である」とはアドルフ・ヒトラー。


 愚生はSNSでアレコレと綴っているが文筆家だとは思ってはない。どちらかと言えば愚生は演説家であって、右翼浪人の今でもアジテーターとしての気概は失ってはいない。演説をしてると相手の表情や内面を察することに長けるようにもなる。


 文筆家というのは見えない相手に訴えるだけで、その反応や反対意見に接するのもまた文章に因ってだが、演説家というのは話し乍ら相手の反応を窺い知ることが出来るから臨機応変にもなる。噺家(落語家)なんでのは演説家の典型だと思う。


 落語家というのは凄いと思う。サゲ(オチ)を知ってる古典落語は何度聞いても笑える。右翼も空気をカネにするなら読書より会話を磨かなきゃダメだ。営業保守らの本なんか買うより、寄席に行って話術というのを盗んで来なさいな(笑)


 落語家が聴衆を引き込むにはマクラ(本題に入る前の面白話)が大事で、マクラで聴衆を引き込んで笑いを取ってから本題に入るのだが、マクラが上手いとつい引き込まれてしまう。右翼の演説もいきなり本題から入るから誰も立ち止まらない。


 右翼陣営の悪い処は一度書いたものや一度話したことは二度とやらない人が多いが、観念的に同じことを訴えて行くことは大事なことだ。落語家なんて同じ話で儲けてるし、大日本愛国党総裁の赤尾敏の街頭演説なんていつも同じだった。


 演説で大事なのは上手く喋ろうというのではなく、自分の言葉で懸命に訴えるのが好い。それが、見栄なのか、恥ずかしいのか、同じ話はやりたがらない。下手くそな演説を勿体ぶってどうすんの。同じ話だってイイじゃないか右翼だもの(笑)


 多くの人は自分の意見や理論こそが正しいと思っている。だから、自分の意見と異にする者を説き伏せようとしたり、感化させようとしたりするものだが、これが文章でやるのは至難の業で、やはり顔を合わせて言葉での遣り取りが好い。


 ヒトラーはこうも訓えている。「偉大な理論家が偉大な指導者であることは稀で、寧ろ演説家の方が指導者に向いているだろう。指導者であるということは大衆を動かし得るということだからである」。成否は別に田中角栄がその好い喩えだろう。


 我が国の政治家が偉大な指導者とは言い難いし演説家は見当たらない。アジテーター(扇動者)として長けてるのは山本太郎くらいなものか。「日本第一党」党首 で「行動する保守運動」代表 の桜井誠なんてのは典型的なアジテーターだ。


 桜井は今回の都知事選を最後に第一線からの引退を表明した。何やら人工透析をしてるらしく、肉体的にも限界だったのだろう。愚生の周りの多くは、暴飲暴食を繰り返し不摂生から腎臓を壊した者ばかり。桜井も同じ理由ではなかろうか。


 人工透析患者も飽食の時代に於いて年々増加の一途を辿る。透析治療には年間一人約500万円が投入され、一級身体障碍者としての給付金など財政を窮迫している。障碍者として国家に世話になり乍ら、行政批判してりゃ矛盾を突かれるわな。


 桜井を嫌う右翼人は少なくないが、日頃から、敵を相手にして説伏しているからああした口調にもなる。そんな反桜井の愛国者に限って何故か山本太郎を持ち上げたりしてるが、要は有名人好きの権威主義なのだがそれさえも気付いていない(笑)


 野村秋介の影響か、理論武装宜しく「反共右翼からの脱却」などと悦に入ってるが、右翼の基本は行動であり、アジテーターで在らねばならない。単なる受け売りの文章を上手に喋ろうとするから相手に通じないし、感化されることもない。

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