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何となくミリタリズム、何となく反共という感じでやっている

  • 執筆者の写真: cordial8317
    cordial8317
  • 2024年6月7日
  • 読了時間: 4分

 右翼のカリスマ・故野村秋介はその昔、自著で「娑婆は右傾化とやらで、猫も杓子もというかバカもチョンも、右翼に紛れこむ情況であるらしい。しかし大部分の連中は、右翼とは何かという根本命題を真摯に学ぶことをせず、何となくミリタリズム、何となく反共という感じでやっている。理論と実践の容を整えなくては、運動はやがて破産する運命でしょう」と、右翼団体や右翼活動の現状を危惧している。


 この野村の予見は見事に当たり、右翼運動は風前の灯火。昨今の右翼人というのは実に聞き分けがよく、違う意見でも議論を交わすことなく易易と受け入れる。まぁそれを「度量が大きい」と言えばそれまでだが、単なる勉強不足の感は否めない。


 組織内で様々な意見を出し合い、それを纏めなければ行動するにも纏まりが付かない。やはりトップ、上に立つ者がそれを纏め揚げて結論を出すことが大事である。


 愚生の場合、意見を異にする輩とは徹底して反抗を試みる。その上で相手はどういう反論や行動を採るのかに興味があり、反論された時に相手の本性が見えたりする。そうした対応をすることで相手の度量や知識などが確認出来たりもする。


 自分よりも格の上の偉い人になればなるほど、その人の器の小ささに嗤えることもある。右翼が諍いを気にして何になるというのだ。後先考えずに行動する蛮勇が無くて何が右翼か。何が維新者か。右翼とはやはり削げ者で在らねばならないのだ。


 右翼とは、喩え小粒でも山椒の様にピリリと辛い、「此奴は何をするか分からない」といった、相手構わず見境の無い闘争心を忘れてはならないと思っている。


 何故なら一般人から見て、右翼に求めらるものは、圧倒的迫力というか、逞しい蛮勇ある行動力であるからだ。そんな右翼への期待を裏切ってはならない(笑)


 その昔、横浜在住の大物右翼に「右翼が右翼の仲間を批判するとは怪しからん」などと言われたこともあるが、批判ではなく苦言であって、批判ならネットじゃなく直接言うべきだろうが、これもまた大物右翼の仲間内で愚生への批判で盛り上がる。


「常に直諫なくば」と教えたのは吉田松陰である。日頃、上司や友人に対し何も言えない者は、一旦勧誘というかいざという時には使い物にはならないのが多いし、友人や門下生としても資格も無く、右翼としての資質に欠けていると思っている。


 そんな魅力のない右翼団体に変わり出現したのが「主権回復を目指す会」や「行動する保守運動」「在日特権を許さない市民の会」などの行動体であり、市井の自称・愛国者や保守派らは右翼に見切りを付けて新しい保守活動に期待し参画した。


 昨今の右翼は「国防」の意味を理解することなく、唯単に領土の防衛こそが国防であり大事であると尖閣諸島を護れとばかりに憲法九条改正を声高に叫んでいる。だが、九条が大事だと思ってること自体があの「九条の会」と大して変わらない。


 仲間内で勇ましいことを言い合って盛り上がってる姿は見ていて痛々しい。野村秋介ではないが、何となく愛国(ミリタリズム)、何となく反中・反韓(反共)という感じでやっている右翼活動は、やがて国民から見限られるのではなかろうか。


「このままでは尖閣は奪われる」「日本は滅びる!」「日本が危ない!」と徒に危機を煽り、我が国が然も滅亡するかの様に叫んでいる自称保守や営業右翼がいる。


 愚生はそうは思わない。自衛軍備の確立からすれば未だ未だ足らないものはあるし、自民党粛正もまた大事なことだが、「天壌無窮の神勅」を疑い、国民の不安を煽って何になるのか。そうした言論が保守運動だと思っているのなら間違いである。


 神国日本の不滅を確信せずに何が保守か、何が愛国者か。正統の保守ならば神州不滅を信じ、神武肇国の精神の高揚と国家国民の繁栄を目指し啓蒙することこそ大事。


 我が国は、天照大神の「天壌無窮の神勅」に従って存在し、現在に至り、そして未来へ続いて行くのだ。右翼に限らず、我が国の政治家や保守派、中でも売文を生業にしてる営業保守や自称愛国者に乏しいのはそういう古の教えであり、覚悟である。


「この神勅ある限り日本は永遠なり。日本の将来を悲観することは神勅を疑うという罪を犯すものである」とは吉田松陰の至言であり、肝に銘ぜよ。愛国者や維新者を自任するならば、いつかあるだろう一旦緩急に備え、己自身を鍛え磨き上げよ!

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